愛子さまが小学校時代には、一時、不登校問題が生じたが、雅子さまが毎日一緒に登校されたことに「過保護」などと批判的な意見もあった。また中学時代には激やせした姿がたびたび報じられ、その将来を心配する声も少なくなかった。

「登校できない時は、雅子さまは勉強が遅れないようにと家庭教師を招かれ、時には自ら勉強をみられることもあったそうです。大学に入学されてからは、コロナ禍もありキャンパスへ足を運ぶ機会はありませんでしたが、むしろご両親と過ごす時間が増えて、皇室の歴史についても学ばれていたようです。両陛下は常々、愛子さまの『希望に添う形で』と、あくまで愛子さまのお気持ちを尊重されて育まれてきましたから、今の愛子さまは、その教育方針のたまものだと思います」(皇室ジャーナリスト)

 雅子さまが、一貫して愛子さまに伝えてきたのは、「どんな環境、状況であっても、人としての責任を果たす」「自立した考えを持つ」ということだったという。

「愛子さまは将来、降嫁して一般人になるか、それとも女性天皇かという不安定なお立場ですから厳しいプレッシャーもおありになるでしょう。しかも愛子さまは雅子さまに似ていらして、完璧主義。“努力”をいとわないご性格だから、コツコツとまじめにお勉強もするし、何事も一生懸命に頑張られるタイプ。キャリアウーマンだった雅子さまに、よく似ておられます。でも、それだからこそ、どんな環境の中でもご自分の生き方をしっかり持ち続けてほしい、と願われているのかもしれません」(同前)

 愛子さまは20歳の誕生日に際してのご感想で、「天皇皇后両陛下には、これまで愛情深く大切に育ててくださり、どのようなときでも一番近くで支えてくださいました」と述べられた。

 雅子さまのお考えは、これからも愛子さまに受け継がれていく。(緒方博子)