「でもヤクルトが今年優勝したように、決してドジャースより弱いチームというわけではない。来年は、けがをしていた数人の有力選手が復帰するし、エンゼルスはプレーオフにいけるはず。大谷選手自身も、今年の経験から、疲れないための、投げる、打つの配分がわかってきたはず。来年は自己調整がもっとうまくいって、今年以上の活躍を見せてくれるでしょうね」

 さらに10年後、十数年後に期待するのは、DHで活躍するパワーヒッター。いくつになっても両刀で活躍してもらいたいのは山々だが、両刀という鎧をはずせば、さらに自由になって、長く活躍できるはずだ。

「何より、スーパースターなのにあの少年っぽさを保つことができれば、どこまでも一流でいられるはず。何せいつも楽しそうにプレーしてるじゃないですか。僕こんなことできちゃった!と喜んでいる、大きなリトルリーガーというかね。英語で大谷選手を表現すると?そうだなあ。スーパーマン・アンド・スーパーボーイかな?」

 続いては在米のファンを代表して、ロサンゼルスでウェディングのプロデューサーを本業にするKAORUさんに聞いた。そもそも、菊池雄星選手のファンだったことから、菊池に憧れる後輩時代から大谷のファンに。

136試合を観戦したKAORUさん(本人提供)
136試合を観戦したKAORUさん(本人提供)

 7年前に米ロサンゼルスに移住してからは、大谷の試合に合わせて日本に里帰りしていたほどだという。大谷が地元のエンゼルスに来ると決まったときは「大興奮」。エンゼルスタジアムから徒歩5分のところに引っ越して、夫とともに年間162試合中、136試合を観戦した。

「今年は今まで以上に試合を見て、プレーもすごいですが、ほかの選手にないオーラがある。ブレずにずっと二刀流で生きてきた精神力やマインドに惹かれます。けがや手術で元気のない大谷選手も見てきました。それだけに、苦難を乗り越えたすごさも感じています」

 大谷のピッチング練習を手作りのボードを掲げて応援する姿などが紹介され、遠征先でも大谷のファンに声をかけてもらうことが増えたというKAORUさん。来年の大谷には、

「とにかくけがをせずに、シーズンを走り抜けてほしいというのが願いです。来年は今年逃してしまったホームラン王にもなっていただいて、そんな大谷選手の活躍でエンゼルスを引っ張り、ワールドチャンピオンに輝かせてほしい。私がこれだけ彼を追いかけているのは、世界一の選手になりたいという彼の言葉を聞いて、その証人になりたいと思ったからなので」

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