15年前に思いを寄せあったふたりが、殺人事件の重要参考人と担当刑事として再会。15年前と現在を行き来しながら事件の真相に迫る上質のサスペンスドラマとなった「最愛」(TBS系)が17日についに最終回を迎える。
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12月10日に放送された第9話は、平均世帯視聴率が9.0%と番組最高を更新(関東地区、ビデオリサーチ日報調べ)。はたして殺人事件の真犯人は誰なのか、最終回に向けかつてない盛り上がりをみせている。本作が持つ魅力をテレビ情報誌の編集者はこう語る。
「真犯人捜しのドラマという点では、同じクールで始まった『真犯人フラグ』(日本テレビ系)も同じですが、怪しい人物を出しまくってあおっている割には話が全然進まず、ドラマの内容も犯人捜しだけに終始している印象です。それに比べ、『最愛』は15年に及ぶ恋愛ドラマが軸としてあり、2人を引き離した殺人事件の真犯人はいったい誰なのかという、非常に自然な流れになっている。それゆえ、『最愛』の真犯人予想のほうが盛り上がっているのだと思います」
制作陣を見ても「最愛」がサスペンスドラマのスペシャリストを集めていることがわかる。
「同じ金曜ドラマ枠で湊かなえ原作の『Nのために』『リバース』を手掛けたスタッフ陣が再集結しています。『最愛』はオリジナル作品ですが、ラブサスペンスや上質なミステリーの作り方をしっかり熟知している脚本家や演出家が手がけているので、今回も最終回までまったく油断できない仕掛けが満載です。感涙必至のどんでん返しに期待が高まっています」(前出の編集者)
真犯人予想とともに、ネットで絶賛されているのが主演・吉高由里子の抜群の演技力だ。33歳でありながら初々しい高校生を演じ、15年後のクールな実業家とのギャップは誰もが驚くレベルだろう。
「吉高さんはもともと童顔なので高校生役もイケるとは思いましたが、あそこまでナチュラルに演じられるのはお見事。記憶障害を持つ弟のために新薬開発にすべてを賭け、クールな女性実業家へと転身しますが、そこでも確かな演技力でしっかり成立させている。もともとOL層には抜群の支持率を誇る吉高さんは、2014年に『花子とアン』で朝ドラ初主演を飾って以降は1年に連ドラ1本ペースでしか出演していませんでした。どの作品に出るかを自分でしっかり選び、その役を自分のものにしている印象です」(民放ドラマ制作スタッフ)