(撮影/編集部・高橋有紀)
(撮影/編集部・高橋有紀)

 ダイソーにも「デザインボード」の商品名で有孔ボードがあり、設置する台の部分を工夫すれば同じように使うことができるという。価格もリーズナブル。

「壁に向かわない状態でデスクを使っていて、据え置きタイプは落としそうという場合は、ニトリのデスクパネルなどクランプで取り付けるものもあります」

 ニトリの同商品はスチール素材なので、マグネットも使えるのが便利だという。

■積み重ねるのが最悪

 垂直方向以外にも机は拡張できる。周囲にスペースのゆとりがあるなら、水平方向に拡張を。折りたたみ式の台を設置することで、机の面積を増やすことができる。個人的にはドリンク置き場にするのがちょうどよさそう。

 さらに、デスク下に拡張する手もある。

 ユートリムのハンギングボックスは、仕事に必要な道具を入れてさっと移動できるので、ダイニングテーブルで仕事をしている人にもおすすめだという。記者の場合、本誌バックナンバーの置き場をここに定めることに。頻繁に取り出して参照する必要があるのだが、毎週どんどん溜まっていくので床に積み重ねていたが、これでスッキリした。机に引っ掛けるためのバーは畳めるので、使わない時はこのまま本棚などにしまうこともできる。

 デスク下は、オンライン会議用のヘッドセットの置き場所にも最適だそう。

「フックで机の端に吊り下げる商品があります。サンワサプライのものは360度回転するので邪魔になりません」

 くろださんによれば、いちばん避けたいのは上に上に積み重ねていくこと。

「下のものを引っ張り出そうとして地層が崩れると大変なことになりかねません」

 はい、見覚えがある光景です……。iPadの上に、上に、日々重なっていく書類。取り出そうとして、バサーッ。

 そんなときは拡張しなくても、立てて収納するだけでスッキリする。「意外と役立つのがキッチングッズです」とくろださん。使用したのは山崎実業のtowerシリーズのトレースタンド。オーブンの天板などを立てて収納するための商品だ。仕切りの幅は4センチあるので、ノートパソコンやiPadなどを立てておくのにちょうどいい。(編集部・高橋有紀)

くろだ・あきこ/整理収納アドバイザー1級。雑誌での連載やスタイリングのほか、All Aboutインテリアショップガイドも務める
くろだ・あきこ/整理収納アドバイザー1級。雑誌での連載やスタイリングのほか、All Aboutインテリアショップガイドも務める

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