
漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏が、「カムカムエヴリバディ」(NHK総合 月~土8:00~ほか)をウォッチした。
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朝ドラ(大河ドラマも)名物「ナレ死」というものがある。登場人物が亡くなる際、最期の場面は描かぬまま、ナレーションだけで知らせること。
印象的だったのは「カーネーション」だ。最終回、ヒロイン糸子(夏木マリ)のしょっぱなのナレーション。「おはようございます、死にました!」
霜降り明星の粗品だったら、片手を前に出して「自ら報告!」とツッコミたくなるような忘れえぬ「ナレ死」である。
現在放送中の「カムカムエヴリバディ」も三世代のヒロインリレー形式だけに、時間短縮も兼ねてちょいちょい「ナレ死」が導入されている。
そんな中、こういう「ナレ死」もあったのか!と衝撃を受けたのは父・金太(甲本雅裕)の最後の晩だ。空襲で家族を失い悲しみに暮れていた金太が、娘・安子(上白石萌音)と共に稼業のおはぎ作りを再開し、やっと立ち直り始めたころ。
夜更けに小屋の戸をたたく音。昼間おはぎを盗んだ少年の声がする。「おっちゃん、おはぎのおっちゃん」。金太はその少年にどこか、出征した息子・算太(濱田岳)の面影を重ねていた。戸を開ければ、そこには戦地から戻って来た算太の姿が。