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滋賀県の彦根地方気象台は、きょう4日(火)の13時ごろ、滋賀県米原市上野の伊吹山の6合目付近でなだれが発生したと発表しました。このなだれにより数名が巻き込まれ、1名が負傷したとのことです。

なだれ発生

滋賀県の彦根地方気象台は、きょう4日(火)の13時ごろ、滋賀県米原市上野の伊吹山の6合目付近でなだれが発生したと発表しました。このなだれにより数名が巻き込まれ、1名が負傷したとのことです。日本付近は冬型の気圧配置で、日本海側を中心に雪が降っています。滋賀県にも雪雲が流れ込んでいて、なだれが起きた時間も伊吹山付近では雪が降っていたとみられます。

あす5日(水)は、冬型の気圧配置は次第に緩み、日本海側の雪も徐々にやむ見込みです。積雪の多くなっている所ではなだれの危険がありますので、登山を予定されているかたは、十分に注意してください。

なだれの種類は2つ

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雪が積もると、なだれが発生しやすくなります。なだれとは、斜面に積もった雪が、重力によって下に滑り落ちる現象ですが、種類が2つあります。

1つは「表層なだれ」です。これは、山に積もっている古い雪の上に、新たに積もった雪が滑り落ちる現象です。1、2月頃の寒さが厳しい冬の時期に、山の急斜面で発生しやすく、雪庇や吹きだまりができている斜面で多く発生します。

もう1つは「全層なだれ」です。こちらは、山に積もった雪が、全て滑り落ちる現象です。気温が上昇する春先に、雨が降った後や、フェーン現象などで気温が上がった時に多く発生し、斜面の上の固くて重い雪が、流れるように滑り落ちます。過去に雪崩が発生した斜面や、積雪に亀裂が入っている所では、特にご注意ください。