阪神の藤浪晋太郎から逆転の左越え本塁打を放ち喜ぶヤクルトの村上宗隆(13日、神宮)
阪神の藤浪晋太郎から逆転の左越え本塁打を放ち喜ぶヤクルトの村上宗隆(13日、神宮)

 ヤクルトの高津臣吾監督、オリックスの中嶋聡監督には、改めて敬意を表したい。20年シーズン最下位のチームをよく、2年連続のリーグ優勝へと導き、日本一をかける舞台へと連れてきた。2軍監督として選手の能力を把握し、1軍監督となって適材適所の配置で戦力を最大化する。各球団ともに、2軍監督を経て1軍監督になるという流れは、もう揺るぎないものとなっている。各球団ともシーズンで50人以上の選手を使う時代。その一人ひとりの性格、特徴をしっかりと把握して起用する中で結果を出させ、自信を持たせる。そういった能力が今の監督には求められる。

 高津監督、中嶋監督ともに、野球をとにかく勉強しているのだろう。両監督から短期決戦の中でどんな勝負手が繰り出されるのか。その点にも注目してみていきたい。

東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝

週刊朝日  2022年11月4日号

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東尾修

東尾修

東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝。

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