アリアナ・グランデ、教育現場でLGBTQ+について教えることを制限する法案可決を非難
アリアナ・グランデ、教育現場でLGBTQ+について教えることを制限する法案可決を非難

 2022年3月8日、米フロリダ州上院で“教育における親の権利”法案が可決された。

 通称“Don’t Say Gay”(ゲイと言うな)として知られるこの法案は、州内の学校の教室で教師がLGBTQ+の歴史や人物などについて話すことを制限し、それを行った教師や学校経営者を訴える権利を保護者に与えるというものだ。また、この法案の修正案では、LGBTQ+の生徒がカミングアウトしたり、学校で信頼できる大人に打ち明けたりした場合、スクール・カウンセラーや教師が家庭で親に報告することを義務づけるとしている。

 物議を醸したこの法案の可決を受け、アリアナ・グランデをはじめとする有名人が反対の声を上げている。アリアナは、Equality Floridaがニュースをシェアした投稿の下に「マジで最低」とキャプションをつけてインスタグラム・ストーリーズに投稿した。

 一方で俳優のジョージ・タケイはこの法案について、「あるフロリダの議員が立ち上がって、“ゲイ”は永久的なものではない、と言った。私は84年以上ゲイをやっているので、彼女が何を言いたいのかよくわからないが、虹や咲き乱れる花など、自然の最も美しい創造物の多くは永遠には続かない。ただ、感動を与えるには十分な時間だ」とツイートしている。

 この法案は、次にフロリダ州知事のロン・デサンティスの判断に委ねられるが、彼はこの法案を支持すると公言している。最終的に彼が署名すれば、2022年7月1日から施行される。