マキタスポーツ/ 1970年生まれ。山梨県出身。音楽と笑いを融合させた〝オトネタ〟を提唱し、精力的にライブ活動を行う。俳優としては、山下敦弘監督「苦役列車」で第55回ブルーリボン賞新人賞を受賞。近年の映画出演作に、「劇場版 きのう何食べた?」(2021年)、「前科者」(22年)など。著作に、『一億総ツッコミ時代』『すべてのJ-POPはパクリである』、自伝的小説『雌伏三十年』などがある。[撮影/写真映像部・高橋奈緒 ヘアメイク/永瀬多壱(VANITES) スタイリスト/小林洋治郎(Yolken) 衣装協力/FACTOTUM、remember、MAISON Birth(すべてSian PR)]
マキタスポーツ/ 1970年生まれ。山梨県出身。音楽と笑いを融合させた〝オトネタ〟を提唱し、精力的にライブ活動を行う。俳優としては、山下敦弘監督「苦役列車」で第55回ブルーリボン賞新人賞を受賞。近年の映画出演作に、「劇場版 きのう何食べた?」(2021年)、「前科者」(22年)など。著作に、『一億総ツッコミ時代』『すべてのJ-POPはパクリである』、自伝的小説『雌伏三十年』などがある。[撮影/写真映像部・高橋奈緒 ヘアメイク/永瀬多壱(VANITES) スタイリスト/小林洋治郎(Yolken) 衣装協力/FACTOTUM、remember、MAISON Birth(すべてSian PR)]
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 芸人、ミュージシャン、俳優、文筆家……。さまざまな顔を持つマキタスポーツさん。俳優として注目されたのは、10年前の映画「苦役列車」でブルーリボン賞新人賞を受賞したことがきっかけだった。42歳で世間にその名が知れ渡った利点とは。

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 遅咲きのマキタさんは、後輩芸人から将来のことを相談されるたびに、「売れるなら、若いうちのほうがいいぞ」と言ってしまう。いろいろなことに挑戦しながら、失敗が許されるのも、若いときの特権だと思うからだ。

「芸能の世界に生きている人間は、取りも直さず“売れる”ことを目指すわけだから。早く売れるに越したことはない。失敗するにも、反抗するにも、体力がいるんですから。おじさんになると、反抗心も問題意識もないわけじゃないけど、何にせよ面倒くさい。台本をもらって、引っかかることがあっても、そこで話し合うのが面倒になってくる。フハハハハ。体力がないから面倒とか失敗を恐れるようになるんです」

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