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(c)Pablo Larrain(c)Fredric Batier

■渡辺祥子(映画評論家)

評価:★★★

画面から吹きつけるような冷たさが語る日々の暮らし。陰口を叩いても面と向かってはホントのことなど決して言わない召使たち。華のない美女スチュワートが体当たり演技で見せるプリンセスのクリスマスは、ただ哀れ。

■大場正明(映画評論家)

評価:★★★★

チリ出身の異才が寓話として造形したダイアナ像と、痛々しく、時にエキセントリックなスチュワートの演技がマッチし、目を奪われる。3日間に凝縮され、幻想も盛り込まれた物語からは、彼女の壮絶な葛藤が浮かび上がる。

■LiLiCo(映画コメンテーター)

評価:★★★

公開されているダイアナのドキュメンタリーを見てからこれを見ると心情が更にリアルに。いちばん楽しいクリスマス。でも自由がない。見ている側も心が痛い。ラストが本当だったら良かったのにと悔し涙を流してしまった。

■わたなべりんたろう(映画ライター)

評価:★★★★

抑圧的な状況で疑心暗鬼になり精神的に追いつめられていくダイアナ妃の様子が真に迫ってくる。イメージが定まっている実在の人物の難役に挑んだスチュワートが素晴らしい。微かながら希望を感じさせる終盤に救われる。

(構成/長沢明[+code])

週刊朝日  2022年10月28日号

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