最後は煌びやかなラメの袴で登場。バックを務めた少年忍者、Jr.SPらも盛り上げた

■「また会いましょう」

 一転、岸がプロデュースした「バトル・オブ・バトラー!」コーナーは、リラックスムード漂う楽しい時間となった。メンバーが執事に扮してお嬢様(=会場のお客様)をもてなすというコンセプトで、冒頭の映像では乙女ゲームさながらに「お嬢様○○の時間です」とメンバーが次々にやってくる。岸のターンでは「お嬢様、お風呂の時間です」と言い、なぜか岸本人がバスタブで泡まみれになるサービスショットも披露した。

 お嬢様への告白ソングを歌う権利をかけた障害物競走も開催。この日、花道の全速力ダッシュ、ジャニーズJr.運び、風船割りなど熾烈なバトルを制したのは神宮寺。お嬢様への愛を甘く歌い上げる一方、神宮寺の即興ダンスを真似するメンバーには「踊れ!」「散れ! 散れ!」と矢継ぎ早に指示を出し、メンバーは見事な瞬発力と理解力でそれに応じた。

 最後は再び「和」のステージへ。平野が振り付けしたダンスパフォーマンス「RING DING DONG」では花火や炎の特効が上がり、「Naughty Girl」では巨大な暖簾がパフォーマンスを彩る。ラストは「Dream in」。「夢」をテーマにメンバー全員で作詞作曲した、ファンも思い入れの強い楽曲だ。ペンライトの光が彼らに優しく寄り添った。

 約2時間で31曲をファンに届けると、神宮寺が感謝を語った。

「今日は足元の悪いなか、お越しいただき本当にありがとうございました! こうして皆さんが僕たちに会いに来てくれて、すてきな空間を一緒に作ることができてうれしく思います。本当にありがとう。また会いましょう!」

 最後まで印象的だったのは、観客にも負けない彼らの笑顔。ファンとの絆を強固にし、来年の5周年へと駆け抜ける──。(ライター・大道絵里子)

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