※写真はイメージです(GettyImages)
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 ラテン語こそ世界最高の教養であるーー。東アジアで初めてロタ・ロマーナ(バチカン裁判所)の弁護士になったハン・ドンイル氏による「ラテン語の授業」が注目を集めている。同氏による世界的ベストセラー『教養としての「ラテン語の授業」ーー古代ローマに学ぶリベラルアーツの源流』(ハン・ドンイル著、本村凌二監訳、岡崎暢子訳)は、ラテン語という古い言葉を通して、歴史、哲学、宗教、文化、芸術、経済のルーツを解き明かしている。韓国では100刷を超えるロングセラーとなっており、「世界を見る視野が広くなった」「思考がより深くなった」と絶賛の声が集まっている。本稿では、本書より内容の一部を特別に公開する。

「先延ばし」の意外すぎるメリット

 私は、学生たちに常々「今日できることは明日に延ばそう」と言っています。

「今日できることを翌日に延ばす」なんて、とても胸を張れたことではないように思えますね。でも、みなさんも考えてみてください。どんなことを明日に先延ばししたいですか?

 私は迷わずこう答えます。「絶望したり、投げ出したくなりそうな気持ちを明日に先延ばしします」とね。

 人間は毎日栄養を摂取してこそ生きていけます。不足しても過剰であってもいけません。同じように、私たちが経験し、受け入れなければならない感情にも、毎日の限界値があると私は考えています。

 1日に摂取できる量の限界を超えた感情は、翌日に持ち越すしかありません。そんな感情の中でも、私は絶望と諦めが一番嫌いです。これは人によってさまざまでしょうね。

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新約聖書にはこのような言葉も