ミセスオブザイヤーの様子
ミセスオブザイヤーの様子
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 ルッキズムやセクシズムの観点から批判を浴びたミスコンテスト。すっかり影を潜めてしまったかと思いきや、意外な形で復活を遂げていた。9月末にあった「ミセスオブザイヤー」の日本大会をみると、年齢や性差を超えた様々な人たちが集い、それぞれの生き方をピーアールする場になっていた。

【写真】シルバーのドレスをまとった白羽あいさん

 台風15号による豪雨で東海道新幹線がお昼過ぎまで運休した9月24日。会場の幕張メッセ(千葉県)には、早朝から多くの観客が詰めかけていた。

 ステージ裏手の控室では、予選を勝ち抜いた出場者306人が、華やかなドレス姿でそれぞれが鏡に向かいスタンバイしていた。観客席は8割方が女性で、どちらかと言えばファッションショーのような雰囲気だ。

 主催するアイビー・エンタテイメントの西村紗江子社長が言う。

「大会のコンセプトは『自身のリミットを作らず、エイジレスにボーダーレスにジェンダーレスにチャレンジをし続ける、愛と感謝にあふれた女性になろう』です。完成された静的な美しさではなく、自分自身の目標に向かい、懸命に前に進む動的な姿“行動の美”こそ、最も美しい姿ではないかと思います」

 日本でミセスコンテストが大々的にスタートしたのは2010年。40~50代をターゲットにする月刊誌「美ST」(光文社)が主催する「国民的美魔女コンテスト」だった。当時、すでに海外では「品評会」のようなコンテストではなく、さまざまな個性や表現力を競うイベントになっており、「ページェント(野外劇)」とも呼ばれていた。美魔女コンテストは大きな話題となり、今では「ミセスジャパン」「ミセスユニバース・ジャパン」など、大小、約10団体が開催している

 2020年に始まった「ミセスオブザイヤー」は、年齢別に(1)ブリリアント部門(20~42歳)(2)プレシャス部門(43~60歳)(3)レジェンド部門(61歳~)(4)ゴージャス部門(30歳以上の婚姻歴のない女性)の4部門ある。今年の最高齢は群馬代表の深澤睦子さん(86)。「昨年は新潟県予選に当時99歳の早川ムツさんがエントリーされ、見事、特別賞を受賞されました」(広報担当)。

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