MACAPRESSO新大久保本店の「太っちょマカロン」ことトゥンカロン(撮影・工藤早春)
MACAPRESSO新大久保本店の「太っちょマカロン」ことトゥンカロン(撮影・工藤早春)

 厚さ10センチはある(通常のマカロンは2センチ程度)トゥンカロンが10種類以上並んだショーケース。その中から人気ナンバーワンの「クッキー&クリーム」のトゥンカロンとアイスコーヒーのセット(アメリカーノセット800円・税込み)を頼みます。トゥンカロンは、「太っちょ」と言うだけあって、厚いし大きいしで、一口では食べられません。マカロンも間に挟んであるクリームもあえて重くしてあるというか、歯ごたえがしまくります。頭の中に「マカロンってそもそも軽さが売りなんじゃなかったっけ?」と「マカロン」を「あえて大きくする」というコンセプトへの疑問が過ります。ただ周囲を見ると、ひとり2個3個とペロッと完食している。そんな女性たちを見ると、この程度で重く感じるような奴は、この店に来ちゃいけないのかも……と反省し、席を立ちました。

 【DATA】

電話番号:03-6380-3875

東京都新宿区百人町2-3-21(2階で注文と会計。席は2~4階にあり)

新大久保駅徒歩2分

 半日かけて新大久保を巡った感想は、「今の韓流ブームは若者のもの」ということです。少なくとも新大久保はそうです。食べるものはなにもかもが、重いというか、40歳以上には少々ボリュームがありすぎますように感じました。ただ、流れてくる韓国語の韓流音楽(BTSも東方神起もBLACKPINKも英語や日本語ではなく韓国語で歌っています)を聞きながら、若い人たちのキラキラした目を見ていると、「若さって素晴らしいなぁ」としみじみ。なんとなく若返ったような気(気です、あくまでも)がしてきます。

 最後に。「新大久保にはほぼ10代しかいない」、と書きましたが、唯一違った層がいました。40~50代のマダムです。おそらく私のように元祖韓流ブームに嵌った人たちでしょう。ユジンやチュンサン(わからない人は「冬のソナタ登場人物」で検索して下さい)になりきって、韓国料理に舌鼓をうつのには、最適。お子さんの付き添いとして来ているらしき方もちらほらいました。そういう意味では、新大久保は世代を超えて楽しめるのかもしれません。実際の韓国の繁華街よりは年齢層が明らかに低い気もしますが、韓国ドラマの中にいる気分になれることは間違いありません。ぜひ一度、熱気が冷めないうちに『おで韓』を参考に出かけてみて下さい。熱気が冷めてからだと、混んではいないかもしれませんが、若い人のキラキラした目を拝むことはできませんよ!

おでかけ韓国 in 東京・京阪神』(朝日新聞出版)

(本誌・工藤早春)

※週刊朝日オンライン限定記事

暮らしとモノ班 for promotion
防災対策グッズを備えてますか?Amazon スマイルSALEでお得に準備(9/4(水)まで)