丸山茂樹氏は、息子の丸山奨王選手のプロデビュー戦、岩井明愛・千怜選手の活躍、松山英樹選手の米PGAツアーの最終戦進出について語る。
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国内男子ツアーの「長嶋茂雄招待セガサミーカップ」(8月18~21日、北海道・ザ・ノースカントリーGC)で、僕の息子の丸山奨王(しょーん、22)は初日から71、73で1打足りず、予選落ちでした。
推薦をいただいて出させてもらったプロデビュー戦でした。この2日間のことは、絶対忘れちゃいけないと思います。
青木功さん(79)が声をかけてくださって、「俺も最初は予選落ちだった」と。実は僕もそうなんです。競技は違うけど長嶋茂雄さん(86)のプロデビュー戦は4打席連続三振でした。
そういう意味では発奮材料になって、いい1週間だったんじゃないかと思います。これで奮起できなかったら普通の人ですし、ここからどんな自分をつくりあげていくかというのが、彼の将来に関わってるんじゃないですか?
飛距離だけは申し分ないと思いますので、ほんとに今後次第です。けがの克服だったり、ゴルフの課題の克服だったり、場数を踏んでようやく慣れていく選手、いきなりうまくいく選手、そこはもういろんな方向に分かれていくと思いますので、親として見守ってあげたいと思います。
それにしても強い! 岩井千怜(ちさと)さん(20)です。国内女子ツアー初優勝からの2試合連続優勝ですからね。史上3人目なんですって。
ほんとにすばらしいです。初優勝の勢いをしっかりものにできたのは実力でもあるし、メンタルが強いですよ。2勝目の最後はすごく強気のパットだったそうだし。周りの選手たちにとってはいい刺激だろうし、脅威なんじゃないですか?
どうしても双子の姉の明愛(あきえ)さん(20)のことが気になりますね。
もともとは僕の見てる感じ、お姉さんの方が成績がよかったように思うんですけども、我々の世界で活躍するのは2番手が多かったりするんです。松山英樹(30)みたいに長男だけど姉がいるとかね。