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フランス映画界が誇る名優として知られるアマルリックは、監督としても一流で「さすらいの女神たち」はカンヌ国際映画祭で監督賞を受賞している。最新作「彼女のいない部屋」の主演は、今やヨーロッパの俳優でナンバーワンと評価されるヴィッキー・クリープス。
主人公のクラリス(ヴィッキー・クリープス)は、夫(アリエ・ワルトアルテ)と2人の子どもを残して家を出る。そしてフランスの地方都市らしい場所で車を走らせている。果たして、クラリスは家出をしたのだろうか?
子どもたちとの出来事、雪山、夫の笑顔……さまざまなシーンがモンタージュのように描かれていく。それは事実なのか、クラリスの妄想なのか……。現実と想像が入り交じったミステリアスな映像。あるときは映像に先んじて、あるときは映像が消えた後にも聞こえてくる音。
やがて、それまでバラバラだった映像のピースがひとつの線に繋がり始める。そのとき浮かび上がるクラリスの家族の真実とは──。
本作に対する映画評論家らの意見は?(★4つで満点)