東京都内の花粉のこれまで(1月4日~3月7日)の飛散数は、予測最大値に対して、まだ30%前後の所が多くなっています。この先も大量飛散となるため、万全な対策を。
予測最大値の30%前後
上のグラフは今シーズンのスギ・ヒノキ花粉の予測最大値と1月4日~3月7日までのスギ・ヒノキ花粉の飛散数の合計値との比較です。(東京都福祉保健局「東京都アレルギー情報navi.」より、最新のデータがある青梅・八王子・多摩・町田・立川・府中・小平のデータをもとに作成)
予測最大値に対して、これまで(1月4日~3月7日)の飛散数は、青梅では24%、八王子では27%、多摩では18%、町田では26%、立川では42%、小平では36%と、まだ30%前後の所が多くなっています。
まだ花粉飛散のピークが続く
まだ花粉シーズンは前半で、この先も大量飛散となるでしょう。花粉の飛散は13日(月)は雨が降り、抑えられるものの、そのほかは「非常に多い」または「多い」飛散となる見込みです。
スギ花粉の飛散のピークは東京では3月下旬にかけて続くでしょう。東京ではヒノキ花粉も飛散しており、ヒノキ花粉のピークは、4月上旬から下旬にかけてとなる予想です。
今年の花粉の飛散量は例年の2倍程度と大量飛散が予想されており、しばらくの間、万全な対策が必要です。
帰宅後の花粉対策 室内の花粉を減らすために
花粉症の症状を緩和させるには、できるだけ花粉を避けることが大切です。そのためには、室内に入る花粉を減らすよう、以下のことを心がけましょう。
① 花粉飛散シーズンに窓を全開にして換気すると、大量の花粉が室内に流入します。花粉のピーク時に1時間の換気をしたところ、3LDKのマンション一戸で、およそ1000万個もの花粉が屋内に流入したとの実験結果もあります。新型コロナウイルス感染予防のため、換気をする機会が多いかと思いますが、窓を開ける幅を10センチ程度にして、レースのカーテンをすることで、部屋の中に入ってくる花粉の数を、全開にした時と比べておよそ4分の1に減らすことができるという実験結果もあります。窓を開ける幅は少しでも構いませんので、なるべく換気しながら花粉を防ぎましょう。
② 床やカーテンなどには、花粉が多数付着している可能性があります。濡れた雑巾やモップなどを使って、こまめに拭き掃除をしましょう。カーテンは、定期的に洗濯をするのがおすすめです。
③ 花粉が大量に飛ぶと予想される日には、なるべく洗濯物や布団を外に干すのは避けるか、外に干した場合は、花粉をしっかり払い落してから、取り込みましょう。