8月1日時点で、東京都3位、本県5位。8日の数値を見て結論を出すつもりだ。

 夫が東南アジアに単身赴任中の女性(48)は、8月第2週から1週間、中学生の娘と2人で夫の元に渡航する。夫からリクエストされた「日本から持ってきてほしいもの」の買い物も済ませ、準備はばっちりだ。自身は専業主婦で、娘は夏休み中なので、渡航先でコロナ陽性になっても、帰国日を延ばせばいい。最悪、9月までに戻ってこられれば問題ない。

 避けたいのは、出国前に感染してしまうこと。家族全員、久しぶりに顔を合わせることを楽しみにしていただけに、行けなくなるのは絶対にいやだ。

「感染を避けるには家に閉じこもるしかない。1週間前から外出禁止令発令中です。買い物はネットスーパー。娘と2人、朝から夜までサブスクの映画やネットの無料漫画を見たりして過ごしています。体重が3キロ増えて、やばいです」(女性)

 くらし情報メディア「ヨムーノ」が7月15~24日に行ったアンケート調査では、今年の帰省について「する予定」と回答した人は36.3%で、「しない予定」が54.9%。夏休みの外出を考える上で気になることは「新型コロナの感染拡大状況」が圧倒的多数の74.5%だった。

 感染拡大防止に努めるべきだが、離れて暮らす家族に会いたい気持ちを抑えるのも難しい。各人それぞれの事情がある。結局は、従来通りの対策をしっかり守って行動するしかない。(ライター・羽根田真智)

AERA 2022年8月15-22日合併号