すでに強制わいせつ、強制性交容疑で起訴されている水落被告だが、捜査関係者はこう話す。

「何人かの部員は、吉間容疑者の旅館でわいせつの被害を受けている。水落被告の様子は『あまり反省の様子はない』と言っていた」

 これまでも「Go To トラベル」詐欺事件は全国で立件されている。架空の宿泊者を装ったり、宿泊せずにクーポン券をだまし取る手口が大半だった。

「利用者が事業を悪用して現金をだまし取った例はあまりない。山本容疑者は学校には遠征したことは伝えず、自らが吉間容疑者の旅館と精算して、犯行を隠そうとしていた。極めて悪質だ。山本容疑者の指示で野球部は20年8月から12月にかけて7度、吉間容疑者の旅館を利用して遠征している。さらなる捜査を進める」(捜査関係者)

 同校では山本容疑者の後任監督の財布から野球部員がカネを抜きとったという窃盗疑惑、男子生徒による柔道部部員へのわいせつ疑惑も浮上している。

「山本容疑者、水落被告は大問題ですが、それを放置してきた学校側こそが一番責任があると憤る保護者が多い」(前出・保護者)

 AERAdot.編集部で大阪偕星学園高校に取材を申し込んだところ、副校長がこう答えた。

「水落被告のわいせつ事件が発覚して、Go To トラベルの疑いも知った。山本容疑者が監督在任中に事情を聞いたが頑として『不正はない』と言い張り、それ以上、追及できなかった。ただ、水落被告は今回の逮捕容疑の遠征以外でもGo To トラベルの補助を申請していたと学校側には説明していたので、根深いものがある。山本容疑者の後任の野球部監督の財布の現金抜き取り騒動、柔道部のわいせつ疑惑も事実です。すでに当該の生徒は処分をした。教育の場で、こういう問題が次々と明らかになり、生徒、保護者に多大な迷惑をかけており、指導が不十分で反省している」

(AERAdot.編集部 今西憲之)

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