関口宏氏
関口宏氏

 16日に放送されたTBS系報道番組「サンデーモーニング」で、MCの関口宏氏が津波情報を巡る一連の発言に対して批判が殺到する事態になっている。

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 南太平洋・トンガの火山島で発生した大規模な噴火の影響で、気象庁は奄美群島、トカラ列島、岩手県に津波警報、太平洋岸の各地で津波注意報を発令。番組放送中に発令中の地域を示した日本地図が画面上に表示されたが、新型コロナウイルスのニュースを伝える際、情報を掲示したパネルとこの日本地図の表示が重なる場面があった。すると、関口は「ちょっと画面がどうしても津波の警報を出すために、日本地図をあそこへ出さなきゃならないんでしょうか」と疑問を呈し、「ちょっとこれは見にくいかも知れませんが、今日はちょっとお許しください」と謝った。また、気象庁の発令について「なんだかよくわかりません、今回のこと」と語り、「気象庁ですら、今回のことがまだはっきり分かっていないっていう非常に珍しいことが起こっているわけだね」とコメントした。

「同じ時間帯にNHKでは緊急特番を流していました。民放各局は様々な事情があるのでそのような番組構成にできない事情は理解できますが、関口氏の発言は人命軽視と誤解される恐れがあります。2011年3月の東日本大震災で津波により日本列島は甚大な被害を受けました。津波に対する注意喚起は徹底すべきであることを国民も理解しているのに、ああいう発言をしてしまう。『ちょっと見にくいですけどすみません』の一言ならまだしも、『どうしても津波の警報を出すために日本地図をあそこへ出さなきゃならないんでしょうか』のコメントはフォローしようがない。報道番組のMCとして危機意識が足りないと言われても仕方ないですし、ちょっと厳しいと思います」(テレビ関係者)

 関口氏の発言が波紋を呼んだのは今回だけではない。20年4月の放送でコロナ禍の「院内感染」を取り上げた際、「医療従事者の方たちの今の苦労は本当に大変なものだろうと思うけれど、『どうして専門家なのにうつってしまうんだ』っていう疑問は拭えないよね」とコメント。その場が凍り付いたような雰囲気になった。

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