くら寿司/大手外食チェーン初という「Z世代向け店舗」の「くら寿司原宿店」は、巨大な「浮世絵装飾」など「SNS映え」を意識した仕掛けが満載(photo くら寿司提供)
くら寿司/大手外食チェーン初という「Z世代向け店舗」の「くら寿司原宿店」は、巨大な「浮世絵装飾」など「SNS映え」を意識した仕掛けが満載(photo くら寿司提供)

 くら寿司はコロナ禍でも業績を順調に伸ばしており、2021年10月期決算の売上高は、前年比8.7%増の1475億円と過去最高を更新した。業界トップの「スシロー」を展開する「FOOD&LIFE COMPANIES」とともに、絶好調なのだ。くら寿司の広報担当者はこう話す。

「座席の背もたれに抗菌シートをかぶせたり、入店から退店まで従業員と接触しなくても利用できるシステムを導入したりするなど、新しい生活様式にいち早く対応した店舗づくりに努めました。すしカバーも抗菌仕様に入れ替えるなど、安心安全への設備投資がお客様の信用につながったとみています」

 デリバリーサービスの導入など、テイクアウトの強化も売り上げに貢献したという。シャリとネタをあえて分けることで、自宅でおすし屋さんごっこを楽しめる「おうちでくら寿司」もヒット。麺類なども持ち帰りに対応した。

原宿店の面積は通常の2倍に当たる約700平方メートル。新しい生活様式に対応した店舗づくりに努めているという(photo くら寿司提供)
原宿店の面積は通常の2倍に当たる約700平方メートル。新しい生活様式に対応した店舗づくりに努めているという(photo くら寿司提供)

 原宿・表参道エリアにはほかにも、「平禄寿司」など既存の回転ずし店が軒を連ねる。アフターコロナには海外からのインバウンドも含め、さらに激戦の火花が散りそうだ。(編集部・渡辺豪)

AERA 2022年1月24日号

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