
そのちょっとかわいそうな魚とは、魚へんに冬と書く「コノシロ」です。
コノシロは、シンコ→コハダ→ナカズミ→コノシロと出世していきます。非常に小骨の多い魚で、江戸前寿司で人気の「コハダ」も、小骨まで食べられるように酢漬けにしていますよね。
そして、「コハダ」より小さい「シンコ」が最も人気があって価値も高くなっています。
いま東京の江戸前寿司のお店では、「シンコ」が出回り始める初夏に、シンコのお寿司を出しているところもあり、酢漬けにしたシンコを4匹ほど乗せたお寿司が、一貫で千円近くするとのことです。

シンコは、孵化して4ケ月程度の小指くらいの小さな魚ですので、江戸前寿司の職人さんにとっては、腕の見せどころでもあるようです。筆者もまだ食べたことがありませんので、今年の夏にはぜひチャレンジしてみたいと思います。
シンコの成魚であるコノシロは、魚へんに冬と書くことからもわかる通り、冬が旬の魚です。ただ、先ほども書いた通り、小骨が非常に多い魚ですので、コノシロクラスになると、小骨が気になって敬遠される方も多いようです。
でも、実は寒い時期に取れたコノシロは、脂が乗っていて非常に美味しいんです。機会がありましたら、丁寧に小骨を処理して塩焼きにしてみてください。それが面倒な方は、細かくたたいてナメロウにしてもおいしいですよ。
コノシロは、サビキ釣りやジギングでも時々かかってくると思いますが、この季節に釣れた時には、ひと手間かけて、コノシロ本来の美味しさを味わってみてください。
くら寿司では、コハダのお寿司はもちろん、時期によってはボラのお寿司も味わっていただくことができます。
メニューで見つけた際には、ぜひ一度食べてみてください。くら寿司のボラは、河口ではなく沖合で取れたボラを使っているので、匂いもなく、身もプリプリと肉厚で一度食べたらきっとリピートしたくなることと思います。
※AERAオンライン限定記事