NBA入りを目指し、現在NCAAディビジョン1のネブラスカ大で奮闘している富永啓生だが、現地時間17日までに公式戦19試合でプレーし、1試合平均7.8得点、1.5リバウンドを記録している。
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トレードマークの3ポイントシュートは、92本中33本の成功で35.9%の成功率とやや苦戦しているようだが、1月11日のイリノイ大戦と同14日のパデュー大戦では、それぞれ3本中2本成功と確率を上げてきており、シュートタッチが上向いている様子。なにしろ、昨年12月4日の名門インディアナ大学との試合からはスターターを務めており、チームの富永のかける期待の大きさがうかがえるところだ。
チームは6勝13敗、しかも6連敗中と厳しいシーズンを送っているが、富永の活躍はチーム浮上には欠かせない。今後もカンファレンスの強豪との戦いが続くが、なんとか勝利に貢献するプレーを見せてもらいたい。
世界最高峰のNBAでは現在、八村塁(ワシントン・ウィザーズ)、渡邊雄太(トロント・ラプターズ)の日本人2選手がプレーしているが、彼らも多くの選手をNBAに輩出しているNCAAバスケで腕を磨き、アメリカンドリームを手にしてきた。国内では2人の活躍もありバスケ人気が高まっているが、まだまだ富永のようにNCAAにチャレンジする日本生まれのプレーヤーはごくわずかで、過去を遡ってもほんの数名に過ぎない。
それでは、これまでにどのくらいの日本人選手がNCAAディビジョン1の門を叩いたのだろうか。
最も活躍したのはご存知の通り八村だ。日本人の母とベナン人の父を持つ八村は、明成高校を卒業するとワシントン州にあるゴンザガ大学に進学。1年生の時から試合出場を果たすと、2年生の時には全37試合でプレーし1試合平均11.6得点、4.7リバウンドの数字を残した。
一気に全米の注目を浴びるようになったのは3年生の時だ。前シーズン同様37試合全てで先発を務め19.7得点、6.5リバウンドのアベレージを記録したが、衝撃を与えたのは2018年11月に開催されたNCAA8チームによる「マウイ・インビテーショナル」だろう。