もちろんこのように日本語と英語を合わせるのはわが子たちの専売特許ではなく、そもそも日本語は外来語を取り混ぜて新しいことばを作るのが得意な言語だと思います。昨年の新語・流行語大賞に入っていた「スギムライジング」、それから「マリトッツォ」の進化系として生まれた「〇〇トッツォ」の数々。すっかり一般的になった「サボる」「バズる」「エモい」なども外来語が由来ですよね。

 最後に、日本語勉強中のわが夫が作り出した新語ならぬ珍語をひとつ。夕飯担当の夫、腕まくりをしながらこう言いました。I’m gonna make ‘niku maru’ today!(今日は『肉丸』を作るぞ!)と。なんじゃそのおいしくなさそうな料理は、と思ったら「肉丸」の正体はミートボールでした。どうもmeatを肉、ballを丸と和訳したらしい(玉とか球のほうがいい気がしますが)。meat ballは日本語でミートボールというのだと教えたら、「日本語は英語をそのままカタカナにした言葉が多くてつまらない」とプリプリ怒っていました。確かに日本語の外来語許容力は、多言語を凌ぐものがあります。

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