初詣のさい銭(GettyImages)
初詣のさい銭(GettyImages)

「ゆうちょ銀行」が1月17日から硬貨を窓口やATMで入金する際、手数料の徴収を開始し、波紋が広がっている。

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 ATMでは1枚から25枚が110円、26枚から50枚が220円、51枚から100枚が330円と枚数が増えるごとに手数料はアップ。窓口では50枚まで無料だが、51枚から100枚まで550円とATMよりも割高だ。

 すでにメガバンクでも、手数料の徴収は導入されており、三井住友銀行は300枚まで、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、りそな銀行は100枚までが無料。その枚数を超えると、窓口では有料となるが、ATMでは無料という点がゆうちょ銀行とは大きな違いだ。

 こうした手数料に頭を悩ませているのは1月の初詣、2月の節分などの行事が多い神社や寺院だ。

 大阪府交野市の住吉神社では毎年、初詣は数多くの参拝者でにぎわう。地元では、1月1日に日付が変わるころに境内の鈴を鳴らして参拝しようと行列ができるそうだ。

「1月は普段の月より、お賽銭は多くなりますね。かなりの金額になります。ゆうちょ銀行はじめ金融機関の硬貨入金の手数料有料化は正直、困ったものです。これは、他の神社やお寺なども共通の悩みだと思います。かといって、とても硬貨のお賽銭はお控えくださいなんて言えません。スマホ決裁と言ってもまだ先でしょうし…」(住吉神社)

 硬貨の扱いが多いのは、寄付などを募るボランティア団体も同様だ。関東のあるボランティア団体ではこれまで、設置している募金箱や街頭募金で集まった硬貨はそのままゆうちょ銀行に持ち込んでいたという。ボランティア団体代表はこう語る。

「硬貨は重いのと、数えるのに時間がかかります。集まった募金の硬貨をずっと保管するのもセキュリティの問題があります。ゆうちょ銀行のATMに投入すれば、すぐに集まった金額がわかるので便利でした。それにコロナの感染拡大で、できるだけ接触機会を抑えたい。ボランティア団体なので銀行口座への振り込みなどの寄付もある。一番、利便性が高かったのがゆうちょ銀行でした。しかし、今後はATMで手数料がかかるということで、不要な銀行を探して口座を開設しました」

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地元の商店主と「コインチェンジ」