夫とのエピソードには事欠かないが、夫婦仲はいたって良好のようだ。子育てに関しても多くのママ世代から共感を呼んでいる。
「偽りのないおしどり夫婦ぶりが好印象なのでしょう。『今でも毎日夫婦で“好きだよ”って言い合います』とインタビューで話していました。また、愛情表現が盛んな家庭で、夫婦仲が良いのが子どもにとっても一番だと思っているそうです。一方、子育てに関しては『今日やらなくていいことはやらない』が座右の銘だと明かしており、働く女性たちに刺さる子育て論が人気です。女性誌のウェブ版にも連載を持ち、東大教授との子育て本の共著もあるほど。あるインタビューで『子育てを通して他人に優しくなれた』とも言っており、子育てをしながら自身も成長していく姿がママたちから共感されています。夫婦でイベントなどに出演することもありますが、まるで夫婦漫才を見ているよう。鬼嫁を演じてはいますが、実際はいい奥さんといったところでしょう」
芸能評論家の三杉武氏は、藤本がママタレとして活躍するようになった経緯をこう振り返る。
「藤本さんは、アイドルとしての全盛期だった2007年に『モー娘。』の第5代目リーダーになりました。しかしその直後、写真週刊誌で庄司さんとの熱愛が報じられ、すぐにグループを脱退しました。交際前は藤本さんに猛アタックするも何度もフラれたという庄司さんですが、一方で当時はプレイボーイとして鳴らしていただけに、2人の交際を疑問視する声もありました。熱愛発覚後、藤本さんは一時期露出を減らしましたが、後に『別れるという選択肢はなかった』と回顧しているように、庄司さんとの純愛を貫いた。そして交際発覚から約1年10か月後に婚約を発表し、現在も幸せな家庭を築いています。時に夫との収入格差などもネタにしていますが、子宝にも恵まれ、今もラブラブな雰囲気のお二人を見ていると、当時の藤本さんの決断は正しかったんでしょう」
世代交代が激しいママタレという分野で生き残っている藤本は、その時々で時代の流れをうまくつかんでいるタレントなのかもしれない。(丸山ひろし)