カトリーヌあやこ・漫画家&TVウォッチャー
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 漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏が、「DCU~手錠を持ったダイバー~」(TBS系 日曜21:00~)をウォッチした。

【阿部寛さんのイラストはこちら】

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 さて、阿部寛の「海猿」なのかなと、ふわ~っとした心構えで見始めたら、しょっぱなダイバー姿で阿部の隣にいるのは吉川晃司である。

 そうそう元水球部! じゃなくて、この2人の並びだとあれだ。下町の工場でなんのかんのロケット打ち上がるやつ。

 しかしズラーッと整列して新組織を発表する様子は、同じく日曜劇場「TOKYO MER~走る緊急救命室~」っぽい。まぁこっちも「DCU(潜水特殊捜査隊)」ってアルファベット3文字だし。今度は水中で大暴れか。

 と思いきや、群馬県警とDCUの合同会議の場面。DCU隊長・新名正義(阿部)は言い放つ。

「我々が水の中だけを捜査すると思われたら大間違いです。陸(おか)も我々の捜査領域です!」

 海も陸も川もダム湖も救命も捜査も、何、この欲ばりフルコース。よく見りゃサブタイトルは「手錠を持ったダイバー」だ。

 まだそんな場面無いけれど、潜水刑事(?)がウェットスーツのポーチから手錠を取り出し、犯人の手にカシャーンとかけるシーン。思い浮かべただけでクスッとなるわ。

 そんな阿部ちゃんの決めゼリフは「バカとブスこそ東大へ行け!」ならぬ「真実は必ず水の中にある。水は嘘(うそ)をつかない」。

 まぁね、船越英一郎演じる「火災調査官・紅蓮次郎」(テレビ朝日系)も言ってましたよ。「真実は必ず灰の中にある。火元はお前だ!」ってね。だいたい事件解決するヤツ、水や灰などと会話しがち。

 と言いつつ、「DCU」初回の事件解決の決め手は「泥炭」。そのネタは釜飯屋のお父さんへの聞き込みから入手した。

 真実は釜飯の器を焼く窯の泥炭の中にある(めんどくさい!)。でも、その窯がダム湖の底に沈んでいたということで、ギリギリ手錠を持ったダイバーの出番ということにしといたろ(上から目線)。

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