林:受験生の皆さん、いい話を聞きましたね(笑)。

森永:さすがにいまは、問題作成ももうちょっと複雑になっているでしょうけど、基本構造は変わっていないと思うんです。コツは、出題者の立場から問題を見ることですね。

林:すごい……。ところでおもちゃやフィギュアのコレクションを展示している「B宝館」のコレクションって、昔から集めているミニカーとか、グリコのおまけとかでしたっけ。

森永:ほかにも、マクドナルドのハッピーセットのおもちゃとか、崎陽軒のシウマイの醤油入れとか、全部で60種類ぐらい、約12万点が飾ってあります。中でも、私独自のコレクションがあります。最初に林さんにお会いしたとき、シマリスのフィギュアを持っていきましたよね。

林:はい。「サインしてください」とおっしゃったので、サインしました。

森永:そのフィギュアに「林マリス」という名前をつけて展示してあります(笑)。そういうのが六百数十人分飾ってあります。

林:ホリエモンが刑務所で使っていたスリッパも飾ってあるって本当ですか。

森永:あります、現物が。彼がチャリティーオークションに出したんですよ。それを私が落札したんです。というか、私以外に欲しい人がいなかったんです(笑)。

林:いくらで落札したんですか。

森永:1万円だったと思います。

林:ふつうは1万円でそんなもの買わないですよ(笑)。

森永:安倍(晋三)元総理がおもちゃの信号機にサインした「安倍信号」とか、キャメロン・ディアスが「森永ミルクキャラメル」の箱にサインした「キャラメルンディアス」とか、すごい人のサインがいっぱいあるんですよ。

林:その維持費にものすごくお金がかかってるんでしょう?

森永:年間500万円ぐらいあれば回るんですけど、いま赤字が三百数十万円かな。資金的には私が死んで10年ぐらいは大丈夫だと思いますが、長男はオタクの素養がないので、いま次男を説得中です(笑)。次男はオタクなので。

林:私、オタクとして収集しているものはないんですけど、どんなものかちょっと見に伺いたいです。近くに角川武蔵野ミュージアムもあるし。

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