森永卓郎 (撮影/写真部・高橋奈緒)
森永卓郎 (撮影/写真部・高橋奈緒)

林:株はなさってるんですか。

森永:株は、株主優待用を残して去年全部売りました。私は今年、アメリカのバブルが崩壊して、株の大暴落が起きると思っています。そうすると日本も道連れですからね。バブル崩壊、私は今年の5月ぐらいかな、と思っています。

林:お話を伺っていると、株は大暴落しそうで、地震も起きそうとおっしゃるし、これからの日本、いい話題がないじゃないですか。

森永:林さんはいまご自宅、東京だけですか。

林:軽井沢にもあります。

森永:じゃあ、大丈夫ですね。そちらでも暮らせる態勢をつくっておいたほうがいいですよ。リスクヘッジのために。

林:そうですか。夏だけ過ごすつもりで暖房がないんですけど、暖房を入れようかな(笑)。

森永:私の家は田舎だからけっこう広くて、備蓄食料もあるし、畑を掘れば芋が出てきますし、リスクの備えとしては、比較的安心だと思っています。あとは水だけだと思って、去年、井戸掘り業者に来てもらったんです。そしたら、水害がコワくて高台に建てちゃったので、50メートル掘っても水が出る保証はないって言われて、結局、水はあきらめました。

林:私、自宅から歩いて3分ぐらいのところに、井戸があるおうちがあるんです。おまけに、歩いて2分のところの公園に東京都が水と乾パンを備蓄しているので、そこに行けばもらえるかなと……。

森永:うちも近所の農家の庭に井戸があるので、基本戦略はそのお宅と仲良くしようという(笑)。

林:話が変わりますが、森永さんはお子さんのときからオタクだったんですか。

森永:そうです。理由のひとつは、海外暮らしが原因でいじめを受けたことでした。父が毎日新聞の記者だったので、小学校1年生のときはアメリカのボストンに、4年生のときにはオーストリアのウィーンに、5年生のときにはスイスのジュネーブにいたんです。

林:当時まだめずらしかった帰国子女だったんですね。

森永:当時はまだ「リメンバー パールハーバー」のころで、日本人に対するいじめはとてつもなかった。つらかったのは、鬼ごっこをしたとき、私は捕まっても鬼にならないんです。私は人間じゃなくて、もともと鬼だから。

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