1月28日に発表された第94回センバツ高校野球大会(3月18日開幕)の出場校をめぐり、昨秋の東海大会準優勝の聖隷クリストファー(静岡)が落選し、同大会4強の大垣日大(岐阜)が選出されたことが大きな反響を呼んでいる。
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聖隷クリストファーは昨秋の東海大会決勝戦で日大三島に3-6で敗れたが、その戦いぶりは目を見張るものがあった。主力選手が故障で戦線離脱する中、控え選手たちが奮闘。劇的な逆転勝利を積み重ね、試合を重ねるごとにチームが成長していった。内容、結果共に選抜出場を確実視されていたが、「落選」という思いもよらない結果に。準決勝で日大三島に5-10で敗れた大垣日大が、日大三島と共に東海地区の2枠に選ばれた。
報道によると、高野連の選考委員が今回の選考で、大垣日大について「個人の力量で勝る。甲子園で勝つ可能性を公平かつ客観的に議論した」と出場校に選ばれた理由を説明。これがさらに批判を浴びる形となった。
パドレスのダルビッシュ有は「『個人の力量に勝る大垣日大』って。それするならせめて聖隷クリストファー高を選考した上で特別枠で大垣日大高を選考するべきではないんですかね?」と疑問を呈した。
現役時代に巨人、メジャーで活躍した野球評論家の上原浩治氏も自身のツイッターを更新。個人的な意見と前置きした上で、「選ぶんなら、分かりやすくした方がいいよね 個人的な意見として地区から選ぶ数を、1(優勝した高校)、2(決勝まで)、4(ベスト4)、8(ベスト8)…でどうかな」と提案し、「ただ今回は決勝まで行ったのに選ばれなかった。委員のコメントとして、『個人の力量』っていうのは違うよね 野球は団体競技」と綴った。
スポーツ紙記者は今回の選考の矛盾を指摘する。
「大垣日大が個人の力量で上回っているという理由で選出されたのなら、準優勝した聖隷クリストファーはフロックで勝ち上がったと誤解される。失礼ですよ。そもそも甲子園で勝つ可能性が高いかどうかという観点で出場校を選ぶなら、戦力で劣る21世紀枠の意義も問われてしまう」