また、今年の抱負を問われると、「秘密基地を作りたい」といい、そこで機能障がい者のために考案された球技であるボッチャのサーバーボッチャを設置し、政治家を招いて「政党別ボッチャ大会」を企てているとほのめかした。

「政治家や官僚などいろんな人が意見交換とかできる場所を作りたいと思っています。もう今オープンにしているので秘密基地じゃないんですけど。いま、そこで政党別ボッチャ大会を企てていて、2つの党はOKが出てるんですけど、今他の党を口説いているところです」

 了解がとれている政党については、「それを言うと角が立つ」として明言はさけた。さらに、政界進出の意志を問われる場面もあった。

「政治には興味があるんですけど、毎回そこばかり切り取られるじゃないですか(笑)。もっと政治家の方は僕たちと近い存在でいていいと思っているし、政治家もそれを望んでいるので、僕は距離を近づける作業に力を使いたいなと、今の段階では思っています。でも、そこで交流が生まれて口説かれて、政党から出ないかって言われて、僕もその気になれば出る可能性もあるので100%は否定しないですけど、僕の思いとしてはそういう交流の場所を作りたい」

 今年の参議院選挙への出馬は「全くない」として否定した。

 政治家の話をする中で、同日に訃報があった石原慎太郎氏についてもコメントが求められた。

「僕は石原さんのはっきりと物を言うコミュニケーション能力というか、アナウンス力はすごく好きでした。(石原さんは)発言について賛否はあったものの、比較的わかりやすく物事を伝えてくれる政治家だったので、いろんな方がお手本にするべき点がたくさんある政治家だったと思っています。政治信条は別として、アナウンスや発信の仕方においては、すごい政治家だったなと思います」

 第1回目となる同アワードの「企業部門」では、知的障がいのある人の個性を尊重してアートの可能性へ導く事業を展開している「株式会社へラルボニー」(岩手県)が選ばれた。「自治体部門」では、震災から復興を目指すだけでなく、「SDGs 未来都市」としてイノベーションに取り組む陸前高田市(岩手県)が受賞した。(AERA dot.編集部 岩下明日香)

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