この伊東のゴールに、昨季限りでサッカー国内トップリーグの担当審判員を勇退した家本政明氏の「審判目線」のつぶやきが注目された。自身のツイッターで「得点前の純也の手の使い方なんて厳密に言えば『ファール』なんだけど、それを許容した韓国審判団、わかってるわー」と綴った。
この試合はコ・ヒョンジン主審、ユン・ジェヨル副審、パク・サンジュン副審と韓国人の審判団だったが、激しいコンタクトプレーで安易に笛を吹かず試合が進行した。サウジアラビアは引き分けでもOKだったため、ファウルをアピールして時間稼ぎをするような場面も見られたが、コ主審は毅然とした態度で対応した。
「アジアのサッカーのレベルが欧州となかなか縮まらないのは選手の技術だでなく、審判のジャッジも影響しています。特に中東の審判はちょっとしたフィジカルコンタクトで倒れるとすぐに笛を吹き、試合が止まる。日本は球際に激しくいく選手が多いので、不可解な判定でファウルを取られると試合の流れも悪くなってしまう。韓国審判団は非常に優秀で流すところは流して、悪質なファウルはきっちり取っていた。レフェリングは世界トップレベルだったと思います」(前出のスポーツ紙記者)
好ゲームには、審判団の存在も欠かせない。(竹下嘉男)