エネルギッシュなステージがまた見られる
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 7月24日、沢田研二のライブツアー「沢田研二2022-2023 まだまだ一生懸命」の初回公演が東京・LINE CUBE SHIBUYAで開催された。バックを務めたのは今年1月に全国4カ所で開催された「初詣ライブ」と同じギタリストの柴山和彦、ベーシストの依知川伸一らによるフルバンドだ。

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 1982年のアルバム「MIS CAST」収録曲「ジャスト フィット」に始まったライブは「勝手にしやがれ」「時の過ぎゆくままに」「危険なふたり」「TOKIO」と、ヒット曲を次々に繰り出すサービスたっぷりの構成。「みなさんにはマスク。声ダメ、立つのもダメ、手かせ足かせ申し訳ない」とわびながらも、迫力たっぷりのステージングでファンを歓喜させた。

 アンコール前のMCでもファンを喜ばせる発表があった。「6月25日、さいたまスーパーアリーナ。やるで~!」

 沢田にとってさいたまスーパーアリーナは、18年に興行主との集客に関する契約トラブルで泣く泣くライブを“ドタキャン”せざるを得なかった因縁の地。そこで来年、自身の75歳の誕生日にリベンジ公演しようというのだ。

 長年のファンで『沢田研二大研究』(青弓社)の著書を持つ國府田公子さんはこう語る。

「発表を聞いた時、『このためにバックバンドを復活させたんだな』と思いました。リベンジするとは以前から宣言していたので、ベストな状態で挑めるよう時間をかけて準備していたんだなと。みんな誘い合って『絶対に行って満員にしよう』と言っています」

 沢田は来年6月までに全国で31公演を予定。7回公演する月もある。

「加山雄三さんや吉田拓郎さんの引退報道を聞いて『ジュリーももしかすると……』と不安になっているファンもいます。今でも跳んだりはねたり、とても元気に見えますが、今回のMCでは『医者からそんなにライブしないほうがいいと言われてる』と言ってました。『今やらなきゃ』という思いは尊重したいですが、無理なく続けてほしいですね」(國府田さん)

 日本の音楽シーンで50年以上にわたって、まぶしい光を放ち続けるスター・沢田研二。その伝説を今後も見守りたい。(中将タカノリ)

週刊朝日  2022年8月12日号