家でもマスクを二重

 家の中でも不織布マスクは二重にして過ごした。オミクロン株が先行して急激に拡大した米国では、マスクのガイドラインが「布マスクはほとんど効果がない。最低でも3層の不織布、ベターなのはN95といった高機能マスク」に変わったと聞いていたので、せめて二重マスクがいいのでは、と思ったからだ。

 前出の大きな布は、夫が過ごす寝室を独立したスペースにするのに使った。

 記者の自宅は2階にリビングと台所、1階に寝室、トイレ、洗面台、風呂場があり、寝室はドアがない。普段は記者が2階のリビング、夫が1階の寝室で過ごすとしても、トイレや洗面台、風呂場使用時に感染リスクが高まる(ような気がした)。

 そこで、布を天井からつるして寝室のドア代わりにした。住居のつくりから、感染者が過ごす独立した部屋がないという人は、自宅療養となった際の策を事前に講じておくべきだ。

 食料品は、たいていの自治体で配食サービスを行っている。だが、在宅療養に特化したクリニック「あけぼの診療所」の下山祐人院長は「もしできるなら、好きな食料品をそろえておくといい」と提案する。

「体調が悪いときや自由に外出できない時ほど、好みのものを食べたり飲んだりしたいですよね。オミクロン株では、発熱が数日間続く人が少なくありません。発熱があるときは水分摂取が大切ですが、その場合もスポーツ飲料やお茶、同じ水でも、白湯(さゆ)、ぬるま湯、湯ざまし、常温、冷水など、抵抗なくたくさん飲めるものは人によって異なります。また、発熱時、熱は下がったけど喉が痛い時、無症状など、自宅療養中にも状況は変化していく。自分なら、家族なら、食べたいと思うものは何か。さまざまなシチュエーションを想定して用意しておきましょう」(下山院長)

 記者の自宅には、発症の翌々日に自治体から配食サービスが届いた。パスタ、そうめん、うどん、パックご飯、レトルトのソース類、めんつゆ、カップうどん、果物の缶詰、野菜トマトジュース、スナック菓子など。

好みのものをストック

 一人暮らしで寝込んでお湯が沸かせなくなっても何とかなりそうな、至れり尽くせりの内容だった。ただし、配食サービスは届くまで日数がかかる場合もある。しばらく籠城(ろうじょう)しても大丈夫なように、普段から食料品を貯蔵しておけば安心だ。

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