AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占い師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。

占い師、作家 しいたけ.
占い師、作家 しいたけ.
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Q:3年前にメンタル面で体調を崩してしまいました。それ以来、人と関わること、働くことが怖くなりまともに働けていません。友人にその事実を伝えられず、交友関係も途絶え気味です。この孤独な状況がずっと続くのではないかと不安です。2022年は現状を打破したいです。アドバイス教えていただきたいです。(女性/無職/32歳/おうし座)

A:30代は、周りも仕上げに入っていく年代ですよね。仕事面で成果をつかむ人も増えてくる。そんな中で燃え尽きてしまったり、不本意な形で休まざるを得なくなってしまったりした時の悔しさと心細さ、今年こそ何とかしなければいけないという焦りは、当事者にとっては相当なものだと思います。

 メンタルが限界までいってしまって落ち込むのにはもちろんいろんな原因や理由がありますが、僕自身はある種「潮時だったと思うしかない」と思ってるんですよね。

 例えば30歳ぐらいまでで一つの流れがあったとして、そこから別の流れに移る時には一旦流れを止めないといけません。もちろん一生懸命頑張ってきたそれまでの流れに未練もあるんだけど、流れを変えるために必要なことは、急ぐことではないと思います。じゃあ何をすればいいかというと、今日の自分自身を細かく観察してみてほしいんです。

 例えば、午後3時にスマホを開いてツイッターでこの情報を見た、という行動があったとします。そしたら、その時の細かい疲れとか刺激を分析してみてください。「疲れ2、刺激3」とか、自分の中で適当に数値化していく。ゲームみたいなものと思って構いません。やってみると、疲れの原因となるもの、必要じゃないもの、自分が興味を抱くものがはっきりしてくる。感覚的にやるんじゃなくて、数値化するのが大事です。

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