笑福亭鶴瓶 [撮影/写真部・高橋奈緒、ヘアメイク/上田実穂(be-m)、スタイリング/上野真紀]
笑福亭鶴瓶 [撮影/写真部・高橋奈緒、ヘアメイク/上田実穂(be-m)、スタイリング/上野真紀]

 長寿番組でレギュラーを務め、誰もが知る笑福亭鶴瓶さん。作家・林真理子さんとの対談では、不思議な“縁”を語りました。

【林真理子さんとのツーショット写真はこちら】

*  *  *

林:きょうはお忙しいところありがとうございます。

鶴瓶:いや、こちらこそ。林さん原作の「西郷どん」(NHK大河ドラマ、2018年)のときはありがとうございました。

林:脚本を書いた中園ミホさんがあいだに入ってくださって、今回の対談が実現したんですよね。それできょうは中園さんにも来ていただきました。

鶴瓶:中園ミホさんに僕が電話して、「NHKの『あさイチ』に林真理子さんが出とって、見たらメッチャおもろい人やなあ。あの人としゃべりたい」言うて。

林:光栄です。いま鶴瓶さん、テレビとかラジオのレギュラー、どのぐらいですか。

鶴瓶:「ザ・ベストワン」と「A-Studio+」と「ザ!世界仰天ニュース」と「きらきらアフロTM」と「鶴瓶の家族に乾杯」と、不定期に「チマタの噺」「桃色つるべ」と、ラジオが2本。だから9本。

林:大人気の「家族に乾杯」で、私のふるさとの山梨県山梨市、バレーボールの大林素子さんと一緒でしたよね。

鶴瓶:たまたまママさんバレーの人がいてはって、大林素子さんが特訓したんです。

林:あのとき、市の広報車が「きょう鶴瓶さんの番組で放映されます」と言って回ったんです。市民の皆さんみんな見るようにって。番組が始まって何年ですか。

鶴瓶:25年ぐらいかな。もともとは、さだまさしさんとの二人旅やったんですよ。それがいまの形になったんです。ふつうの番組は向こうに行ってどうこうするみたいなことが決まってるんやけど、あれは何も決まってないから長いこと続くんだと思うんですよ。情報もほとんどない。ひらめきを大事にしてます。「こっち行ったら、人ぎょうさんおるからやめとこ」と思って、違うほうへ行くと、すごい出会いがあったりしますからね。いい出会いもあるし、ここでは言えませんけど、ヒヤッとするような出会いがあるときも……。

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