放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は『大正製薬』の「『AdryS』(アドライズ)ローション」を取り上げる。
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マスクとの付き合いは、まだ長くなりそう。加えて花粉も飛び始め、肌には自信がある人でさえ荒れやすくなる季節の変わり目もやってきた。
よって、テレビ局のメイク室での会話は肌トラブルについてばかりだ。「もともと乾燥肌のタレントさんの中には、この時期、いっきに敏感肌に移行してしまう方がいるので、お顔を触る私たちも気を付けています」
とはベテランの局メイクさん。
加えて“ゆらぎ肌”の一因でもあるマスクが加わって3年目。それまでは肌に合っていたハズの化粧水が急にピリピリ感じたり、全く肌に入っていくカンジがしなかったりする経験をしている方も多いだろう。
当然、出演時は、クリームファンデーションでしっかりめにメイクをするのだが“化粧ノリ”以前に、乾燥しきった肌の場合、メイクを受け付けないこともあるそうだ。
普段、メイク室の鏡の前に置いてあるのは万人向けのシンプルでリーズナブルな化粧水。だが、こうした場合、メイクさんが奥の方から出してきてくれるモノがある。
「超乾燥肌に薬用の保湿力を。」のコピーで知られ、商品名に“dry”と入った『大正製薬』「AdryS」(アドライズ)ローションだ。
深刻な乾燥に悩む方が皮膚科に駆け込んだ際にも処方されることで知られる薬用保湿成分“ヘパリン類似物質”に着目。さらに薬用美白成分“プラセンタエキス”、厳選した三つの保湿成分“セラミド”“アミノ酸”“リピジュア”を配合した、製薬会社ならではの同シリーズだ。
最新アイテムは、「モイスチュアナイトジェル」。眠っている間に肌を保湿美白し、翌朝、潤いある、もちもち肌へと導く。夜の肌には「ゴールデンタイム」なる成長ホルモンの分泌が活発になる3時間があるのは有名。
「モイスチュアナイトジェル」は、前述の成分に加え、“テンニンカ果実エキス”“シロキクラゲエキス”など自然素材の保湿成分、6種を配合している。
「他社の基礎化粧品を使っている方にもケアの最後の“お助け品”として。乾燥肌ではない方で、化粧崩れを気にされて潤いすぎるのを敬遠する方にも、『夜だけはコレを』とオススメしています」とメイクさんはキッパリ。
春の肌トラブルが起こる前に買うべき一品だ。
山田美保子(やまだ・みほこ)/1957年生まれ。放送作家。コラムニスト。「踊る!さんま御殿!!」などテレビ番組の構成や雑誌の連載多数。TBS系「サンデー・ジャポン」などのコメンテーターやマーケティングアドバイザーも務める
※週刊朝日 2022年3月11日号