(写真左から)最大野党「国民の力」公認候補の尹錫悦(ユン・ソギョル)氏と与党「共に民主党」公認候補の李在明(イ・ジェミョン)氏
(写真左から)最大野党「国民の力」公認候補の尹錫悦(ユン・ソギョル)氏と与党「共に民主党」公認候補の李在明(イ・ジェミョン)氏
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 3月9日投開票の韓国大統領選は、妻をめぐる疑惑のオンパレードで異例の展開となっている。大統領の候補の妻が経歴詐称で謝罪、その会見では夫との出会いや流産を告白したり……と、まるで韓流ドラマかとツッコミたくなる様相だ。

【写真】「ホステス出身」とネットに書き込まれた野党「国民の力」尹候補の妻はこちら!

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「『配偶者リスク』と呼ばれ、韓国大統領候補の妻たちのネガティブキャンペーンは韓国でも異例中の異例です。例えば日本の首相夫人は夫の隣で静かに微笑んでいるイメージですが、それは韓国大統領の夫人でも同様で、大統領選挙の前にこれだけ妻の話が報じられるのは前代未聞」

 韓国在住のノンフィクションライターの菅野朋子さんは、今回の韓国大統領選挙のこうした展開をこう解説する。スキャンダル合戦の「主役」は、最大野党「国民の力」公認候補の尹錫悦(ユン・ソギョル)候補の妻・金建希(キム・ゴンヒ)さんと与党「共に民主党」公認候補の李在明(イ・ジェミョン)候補の妻・金恵景(キム・へギョン)さん。「保守系最大野党候補の尹候補を攻撃するために仕掛けてきたのは、与党の方」と菅野さんは言う。

 まず、浮上したのが、昨年2021年6月にSNSやネットに野党「国民の力」・尹候補の妻・金建希さんが「風俗店のホステス出身」という噂が流れた。

 これに対し、金建希さんはインターネットメディア『ニュースバス』に「私がジュリー(ホステスの名前)だとか、あるホテルのホステスだとか色んな話が出回っているが、あきれる話です!」と、事実無根だと反論した。

「金建希さんがホステスをやっていたという証言は結局決定的なものはでておらず、うやむやに終わっています」(菅野さん)

 さらに、昨年12月には金建希さんの経歴詐称疑惑を韓国のニュース専門テレビ局「YTN」が報道。

「YTN」は、「金建希氏が過去、とある大学に提出した教授任用志願書に、虚偽の経歴と偽の受賞記録が記載された事実が確認された。当時の教授任用志願書を見ると、設立もされていない協会で働いたと書いていたり、受けてもいない大賞をもらったように書かれていた」と伝えた。

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受賞歴や海外の大学の学位にも疑義が