プロ選手を輩出していることは、いわばそのチームにとっての財産のひとつ。現役のプロ選手から自身のプレーを褒められたり、技術的な悩みの相談に乗ってもらえることは、高校球児たちにとってどれほどの励みになるかを考えると、さらなる緩和を願いたくなる。

 元々、このプロ・アマ規定が生まれた背景には、プロ球団のアマ選手引き抜きを防止するためのもの。ドラフト外入団のみならず、逆指名、自由枠制度すらも消滅した現行の野球界において、もはや役目を終えた制度と言えるのではないだろうか。

 最後にもう1点。2022年度から、高校野球でも顎を保護するパーツ「フェースガード」付きのヘルメットの使用が可能となる。

 2018年ごろからプロ野球界での使用者が急増し、時を同じくして高校野球の現場からも採用を求める声が上がるようになった。

 だが、既存のヘルメットにフェースガードのパーツを追加装着することは改造にあたり、高校野球での採用は不可能に。各大手メーカーがパーツ一体型のフェースガード付きヘルメットの開発、販売を待つ形となった。

 導入待望論から約4年。華美なカラーリングのグラブや打撃用手袋の待望論とは異なり、この事案は選手たちの安全確保に関連するもの。導入は英断なだけに、より瞬発力のある決定になっていれば……、と感じる。

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