放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回はパナソニックの「頭皮エステ」を取り上げる。
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パナソニックの美容家電とテレビ局の関係は深い。メイク室で使われているだけでなく、番組の打ち上げの景品として、女性にはもちろん、男性出演者やスタッフも「妻が喜ぶ」「自分も嬉しい」と、もっとも盛り上がるモノなのである。
その昔、商品の色はピンクやシャンパンゴールドが人気だったが、現在はネイビーやブラック、ホワイトなどに。兼用で使えるだけでなく、洗面所やバスルームのトーンとの相性も抜群だ。
そんなパナソニックの美容家電の大人気商品が
「頭皮エステ」。2011年の発売以来、国内累計販売台数が百数十万台を超えている同製品が約8年ぶりにフルモデルチェンジを果たした。
「引き上げる」「もみ洗う」というプロに学んだ二つの多彩な手技を搭載した「EH‐HE0G」だ。
コロナ禍のStay Homeの“おこもり需要”と、毎度、書いているように長時間のマスク着用により、目元や口元、フェイスラインなどが「ゆるんだ」と実感する人は多い。
それは芸能人とて同じ。
「自宅からのリモート出演は、気持ちまでゆるみがち」「怠けグセで顔がもたついている」という声がよく聞こえてくる。
「エステやヘッドスパに行きたいけれど、感染者数が今のように高止まっていては、やはり控えなければいけない場所」と。飲食店に行くのを控える以上にサロン通いをしていないらしい。
その点、「頭皮エステ」は、シャンプー中にも利用できて、硬くなった頭皮を軟らかくできる上に、毛髪のハリやコシのアップに効果的だというから驚きだ。
ちゃんとシャンプーしているつもりでも、毛穴に皮脂や角質などの汚れが溜まり、除去できていない髪がペタンとして、ボリュームダウンしてしまう。「頭皮エステ」の“密着もみ出しブラシ”を使えば、それらもスッキリ。根元からしっかりボリュームのある髪になれる。
さらに“ストレッチスライド”で頭皮を引き上げ、“ワイドフォーフィンガースパイラル”で広範囲を力強くつかみ洗いできるので、頭皮と“一枚肌”の顔も「シュッとする」という声も。
サロンに行けなくても、リーズナブルにヘッドスパ体験ができる新「頭皮エステ」。芸能界の美容男子のユーザーもどんどん増えている。
山田美保子(やまだ・みほこ)/1957年生まれ。放送作家。コラムニスト。「踊る!さんま御殿!!」などテレビ番組の構成や雑誌の連載多数。TBS系「サンデー・ジャポン」などのコメンテーターやマーケティングアドバイザーも務める
※週刊朝日 2022年3月25日号