「ここ数年の間で決着をつけないと、愛子さまは結婚して民間人になってしまう可能性がある。残された時間は10年くらいではないか。そうなると、あとは悠仁さまが結婚して男の子が誕生することを願うばかりで、最悪の場合、皇室が滅んでしまうこともあり得る」
皇室ジャーナリスト・山下晋司氏も、皇室の存続について強い危機感を覚えると語る。
「今のまま与野党が平行線の議論を続ければ、皇室は50年ももたない可能性がある。国会議員は落としどころを探す努力をすべきです。皇室に関する制度の見直しは全会一致を目指すべきだという考え方からすると、与野党の主要な案をすべて盛り込むしかないのではないか。たとえば、女性・女系天皇を容認するが、皇位継承は男系男子を優先する。同時に、旧宮家末裔の男系男子に皇室に入ってもらうなどです」
岸田首相は最近、周辺に「皇室典範の改正は私の代でしっかりやらないといけない」と語ったという。今こそ、政治の「決める力」が求められている。(本誌・村上新太郎)
※週刊朝日 2022年4月1日号