今後の飛躍が期待される島田麻央
今後の飛躍が期待される島田麻央
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 次の冬季五輪は2026年、イタリアのミラノ・コルティナダンペッツォで行われる。北京五輪のフィギュアスケートでは、男子シングルで鍵山優真が銀メダル・宇野昌磨が銅メダル、女子シングルで坂本花織が銅メダルを獲得した日本代表だが、次世代のスケーターも着々と育っている。

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 男子の若手では、16歳の三浦佳生が急成長を遂げている。三浦が掲げていた今季の目標は、北京五輪代表選考がかかった全日本選手権・フリーの最終グループで滑ることだった。その目標通り全日本のショートで5位につけて最終グループ入りした三浦は、フリーで4回転ループに挑戦。ステップアウトしたものの、その後2種類3本の4回転を決め、総合4位という結果を残した。

 ジャンプにおいては早くから豊かな才能を見せていた三浦は、今季はスピンやスケーティングも上達している。もとより滑りのスピードは抜群だった三浦だが、いささかその速さを持て余している感もあった。だが今季の試合ではジャンプ以外の部分にも丁寧さが感じられ、ステップアップした演技をみせている。

 今年1月の四大陸選手権(エストニア・タリン)に出場した三浦は銅メダルを獲得し、シニアの国際大会で表彰台に上がった。記者会見ではフリー前日に足の肉離れを起こしていたと明かし、「その中でも本番集中して4回転3本締められましたし、存在感は見せられたのかなと思う」と手応えを語っている。

「僕は元々、今シーズンはジュニアの選手なのですが、だからシーズン始まった時にはこの四大陸に出られるとはまったく思っていなくて。こうして全日本選手権(の結果が)良くて派遣してもらって、メダルを持って帰ってこられることが本当に嬉しいです。この先この銅メダル、3位という成績に恥じないようにもっともっと練習して、来シーズン以降ももっと活躍できるようにしていきたい」

 羽生結弦の欠場により世界選手権の出場も決まっていた三浦だが、3月16日に負った左大腿四頭筋肉離れのため棄権した。「次の世界ジュニア選手権(4月13~17日、エストニア・タリン)に向けしっかりと治していきたい」とコメントしており、怪我の完治と健闘を期待したい。

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女子にも期待の若手?