──いじってほしいと自ら頼んだわけではない?
「頼んでない。最初は滝沢くんの舞台中だったの。なんで俺いじられてんだろうなと思いながらやってました。ちょっとつらかった、そのときはね」
──滝沢さんがいじってくれたということですか?
「いちばん最初にいじりだしたのは滝沢くんです。で、メンバーがそうしてくれるようになって。ファンのみんなも、あ、この人はこういう扱いしていいんだ、って。それが、いまの自分を作ってる。
だから、僕がSnow Manとしてデビューしたかった、っていうのも……まあジャニーズ事務所入ったからにはもちろんデビューはしたいですけど、それよりも、長年Jr.として、何のおかげで頑張れたかっていうのが大きい。いちばんはもちろんファンのみなさんと新しい道に行きたいっていうのがあったけど、お世話になった先輩方に、デビューできました、って言いたかったっていうのもある、俺は。家族とかもあるけど、何より、お世話になった人たちにどうやったら俺は返せるんだろうと思ったときに、デビューだったのかなって」
──デビュー後の快進撃で、恩を返せたのでは?
「いやいや、全然返せてないですよ。デビューさせていただいて、あ、先輩たちってこんな大変なことをしてくれてたんだ、って感じたから。いざ自分が後輩にダメ出しをする立場になったら、めっちゃ疲れるんですよ。そういう意味ではまだまだ返しきれない。Snow Manとして、もっと大きくなることが恩返しかなって思います」
(構成 本誌・伏見美雪)
>>【後編/Snow Man深澤辰哉はおごるのが好き? 「結局結ばれてんだ僕ら」と感じたメンバーとの時間】へ続く
※週刊朝日 2022年4月1日号