写真はイメージ(GettyImages)
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 どういう悩みがくるかわからないし、もしも「死にたい」という悩みがきたらどうするのか? それを一個人の考えで「死んじゃダメだよ」って言えるの? という話。「それなら学校に通います」って言ったら、資格取得には2~3年かかるのだそう。2~3年はさすがに無理だな……って思っていたら、資格は取れないけど、個人で講義を受けることは可能ということで、色々な心の病気のことや人間の心理、電話相談とはということも学びました。

 電話相談というと、今までのテレビやラジオの番組では、タレントなどが悩みに対して発した言葉を「名言!」とか「お悩み解決!」とか「その回答にみんな共感!」などと、番組を引き立たせるために演出してきた。

 そんな演出は、相談者を苦しめることになるのでやってはいけないことだというのも講義を受けて学んだ。ズバリ回答したほうが、番組としても面白くなるし、相談者にとってもいいと思っていたけど、決してやってはいけないことだった。他人の悩みを電話で聞くというのは「大変なことなんだ!」と怖くもなった。、

 講義で学んだ一番大切なことは、話をずっと聞くことなんですよね。相談者は誰にも言えなくて、ストレスを抱えてしまっている。それを聞いてあげるのが電話相談。相談者は匿名で身元がバレないし、僕の顔を知っているから、全部話してくれるんですよ。話したことで、みんなスッキリしている。誰かに話したかったという人が多く、答えを求めているのではなかったりする。

 準備にはものすごい時間がかかりましたね。だからと言って視聴率がいいというわけでもなく(笑)。でも、相談者が喜んでくれて、いい番組に携わることができてよかったなというのはありますよね。再放送(4月5日14:30~)があるので見てもらいたいですが、見てもらいたいって言い方もヘンかな(笑)。

 NHKさんが許してくれるのであれば、準備期間にたくさんの時間をかけてきたし、相談してくれた人も喜んでくれたし、こっちも勉強になったので、まだまだ続けていきたい番組です。電話の収録だけで、2~3時間かかり、それを6~7本撮るんですよ。30分間の番組に10日間くらいかかるんです。だから、もっともっと見てもらいたいというのはあります。

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