大河ドラマ「青天を衝け」に出演し、ミュージカル「るろうに剣心 京都編」では主役を演じるなど、俳優として大活躍中の小池徹平さん。今年、俳優活動20周年を迎えました。作家・林真理子さんとの対談で、音楽との出会い、音楽デュオ「WAT」を組んでいたウエンツ瑛士さんとの関係、20周年でしたいことなどを明かしました。
【小池徹平36歳の本音 「るろ剣」走り回らされる舞台に「走りたくないな(笑)」】より続く
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林:ミュージカルって独特の歌唱法がありますけど、小池さん、一からきちんと勉強なさったんですか。
小池:一から勉強し直しました。デビューしたてのころは、ボイストレーニングとか歌唱指導とか受けたことがなかったので、何も知らずによくやってたなと思います。よくのどもつぶしてました。
林:そうなんですか。
小池:宮本亞門さん演出の「メリリー・ウィー・ロール・アロング」(13年)というミュージカルに出させていただいたときに、初めてミュージカル的な歌唱指導を受けました。そのとき、「歌ってこんなに奥が深いんやな。いままで俺、よう人前で歌っとったな」というぐらい恥ずかしい思いをして、それがきっかけで毎日トレーニングするようになりました。
林:あ、急に関西弁になった(笑)。大阪のご出身ですもんね。
小池:はい。そこからけっこうミュージカル作品が続いて、そのたびに歌唱指導の先生とか、歌がすごくうまい共演者の方から学べるものは学ぶという環境があったんです。練習を積んで自分の根っこを太く深くという気持ちでやっているうちに、徐々に歌の力が身についてきたという感じですね。
林:小池さんは、子どものときからミュージカルをごらんになってたんですか。
小池:いや、連れてってもらったことはないですね。劇団四季も見たことなくて。
林:じゃあ、音楽をやろうと思ったのは、何がきっかけだったんですか。
小池:中学生のころ、フォークデュオがはやってたんですよ。今だと、ゆずさんとかコブクロさんとか、当時だと「19」さんとか。
林:「19」? 知らないです。