小池:もう解散してしまったんですけど、フォークソングみたいなのがメチャクチャはやってて。たまたまうちの父親がロック系の音楽をやってたので、エレキギターがうちにあったんです。学校の友達がフォークギターをやってて、僕もすごく弾きたくなっちゃって、家にあるエレキギターに興味を示したら、うちの父親がうれしそうにコード進行を教えてくれて、それで何となくエレキギターが弾けるようになったんです。それで「アコースティックギターが欲しい」と親に言ったら……。
林:買ってくれたんですか。
小池:はい、買ってくれました。
林:あら、いいお父さんですね。それで音楽の世界でやっていこうと思ったんですか。
小池:いや、そんなことはなくて、ほんとに趣味程度でした。
林:ジュノンボーイのコンテストに出たのは16歳ぐらい?
小池:受けたのは15歳のときですかね。
林:そのころから近隣では有名だったんですか、イケメンで。
小池:ハハハハ、どうですかね。ジュノンコンテストって全国から応募があって、写真選考があるんですけど、それが読者投票で決まるんですね。毎月順位が出るたびにドキドキしながら雑誌を開いて、「あ、50人までに残った!」「30人までに残った!」って。最終オーディションは東京で、10人くらい残るんですよ。だから、それまではただ待ってるだけで、何もしてないんです。
林:そうなんですか。そして最終選考でグランプリだったんですね。決まったらすぐスカウトされたんですか。
小池:ジュノンのオーディションって、芸能事務所の方々がたくさん見に来られて、気になった人が声をかけてくれて、それぞれお話できる機会があるんです。僕は十何社か来てくださって、そしていまの事務所に決まって、東京に来ました。
林:すごいじゃないですか。親御さん、反対なさったんじゃないですか。
小池:まったく逆でした。「行ってこい」みたいな感じでしたね。いま考えたら、両親もすごい決心だったなと思うんですけど。