東大・京大合格者を対象にした本誌恒例のアンケート。京大編をお送りする。質問は東大編と同じだが、好きなYouTuberなどには京大らしさも。本誌でしか読めない新・京大生たちの素顔をお届けします。
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今回の東大・京大合格者実名アンケートは、東大や京大に合格実績のある高校や大手予備校、塾などの協力を得て、メールやファクス、またはウェブで答えてもらった。重複回答などを省いた結果、最終的には合計で1423人から回答を得た。
京大編では、364人が答えてくれた。
次のような質問をした。
「大学で勉強したいことや成し遂げたいこと、将来の夢や、やりたい仕事は何か」
「勉強がはかどらず、成績も思うように伸びなかったとき、どう乗り越えたか」
「受験勉強期間のスマホとの付き合い方」
「スマホの1日の平均利用時間と、主な利用方法」
受験勉強で役に立ったアプリや、京大出身で尊敬する有名人、好きなYouTuber(ユーチューバー)も聞いてみた。
勉強がはかどらず、成績も思うように伸びないとき、京大に受かった受験生たちはどうしていたのだろうか。
多かったのは「人と話す」で、「誰かに相談して気持ちを落ち着かせる」(浜松北、医)、「一人で苦しむより友達と話すほうが楽になる」(県立前橋、工)、「親しい人に相談して、自分のストレスを発散していた」(膳所、工)といった回答が目立った。
試験に向き合うのはひとりだが、誰かに相談し、悩みを共有することで上手に乗り越えたようだ。
運動などで気分転換した人も多く、「ランニング5キロ」(灘、経済)、「バスケしてました」(東海、工)、「自転車で海岸に行き、海を眺めて自分の悩みの小ささを確認した」(県立静岡、法)といった回答が見られた。
「成績が取れない時は、テストで点数を取る事だけが目的なのか、大学入学後やその後の人生に役立つ思考力や教養を得ることが目的なのか一度考えてみる。合格はその先にあると思います」(神戸大附中教、法)のように、受験勉強の意義や目的を根本的に考え直したという答えも目を引いた。