カンニング竹山さん(撮影/今村拓馬)
カンニング竹山さん(撮影/今村拓馬)
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 お笑い芸人のカンニング竹山さんはテレビ番組などでの発言が切り取られ、しばしばネットニュースに取り上げられることが。最近出演した番組で、改めてネットニュースの仕組みというものを再認識し、「炎上? だから何!?」と言う。

【写真】竹山さんダイエットビフォーアフターはこちら!やせたと誰も気付かない!

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 4月14日放送の「ダウンタウンDX」(読売テレビ・日本テレビ系)に出演して、「炎上」の仕組みを改めて理解したんですよね。その放送回のお題は【なんでみんなやらないの? 人生を効率化する私の時間短縮術!】で、段取り好きとかせっかちな性格などに関するテーマで話をしました。

 これがイラつくとか、こんなのは許せないなどのトークになっていくんですが、番組に出ている身としては、共演者たちにも笑ってもらうために話を盛ったりもしますよね。事前に打ち合わせもあって、僕の話にスタジオ内では笑いが起き、共演者同士盛り上がるわけです。

 今回、僕が話したのは、食後のコーヒーについてと道端で立ち止まって桜などの写真を撮影している人に対してでした。道端で写真を撮っている人に対して「自己満でしょ」とバッサリ斬ったところで、松本人志さんが、「はい、炎上!」って拾ってくれた。そうやってオチをつけてくれて、また笑いが起こり、次の話題にいけるわけです。

 その収録があった後、別の番組で松本人志さんに偶然会って、立ち話をしたんです。「先日はありがとうございました」と声をかけたところ、松本さんからは「テレビで話したことを、事細かに調べて書き込んでくる人がいるんやろうな」みたいな話題になり、そんな今の世の中の仕組みはおかしいんじゃないかという何気ない会話をしました。

 そんな会話から、改めて「炎上」の仕組みを振り返ったんです。

 今回の「ダウンタウンDX」で竹山の発言を見たライターとか記者が、利益を生むために、記事に出します。その記事が読まれただけでは、利益にならないんだけど、記事を出したサイトを押されることによって、他の記事も読んでもらえる。つまり、テレビで発言したことを記事にして、それをエサに自社のサイトに誘導するわけです。ちりも積もれば山となるで、例えば僕の発言というエサをまいて、利益がどんどん生まれていく。

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番組での発言が記事になるとこんな感じに