21日に96歳の誕生日を迎えた英国のエリザベス女王。女王にとって頭の痛い存在が、王室離脱したヘンリー王子とメーガンさん夫妻だろう。王室批判が世界的な話題になり、今年後半にはさらなる暴露本の出版も予定されている。それでもヘンリー王子夫妻にとって、王室とのつながりは“セレブリティーの証”。絶好の機会を得て女王に面会し、6月初旬に行われる女王在位70周年の記念祝賀行事に参加する布石を打った。
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ヘンリー王子(37)とメーガンさん(40)にとって、イギリスに行くまたとないチャンスが巡ってきた。
4月16日から22日まで、オランダのハーグでインビクタスゲームが開かれる。これは10年ほど軍務経験があるヘンリー王子が2014年に創設したもので、戦争などにより心身に傷を負った兵士らが競技をおこなう国際スポーツ大会。コロナ禍で2年ほど延期になっていたのが、ようやく開催にこぎつけた。これに出席するヘンリー王子とメーガンさんはイギリスに”立ち寄る”ことができる。
■メーガンさん2年ぶりの渡英
今回の渡英は、2020年に王室離脱して以来、ヘンリー王子は、昨年4月フィリップ殿下の葬儀と同年7月ダイアナ妃の銅像除幕式に参列したので、3度目になる。一方メーガンさんは離脱後一度もイギリスに渡ってないので、約2年ぶりだ。
2人はロスアンゼルスをファーストクラスで飛び立ち、13日夜に到着した。その日はウィンザー城のフログモア・コテージに泊まり、14日には予定外だったが、エリザベス女王(96)の指示でチャールズ皇太子(73)と会った。カミラ夫人(74)は久しぶりに父と息子だけで話すことを勧めた。しかし、メーガンさんが同席を申し入れたため、カミラ夫人も加わり4人が顔を合わせた。
この日はイースター前の聖木曜日で、皇太子とカミラ夫人はイベントに欠席する女王に代わって、礼拝堂に行かなくてはいけなかった。ところが、午前10時の約束にヘンリー王子夫妻が遅れて現れたため、わずか15分の対面だった。