メーガンさん(gettyimages)
メーガンさん(gettyimages)

 ヘンリー王子は、いくつかの機会に皇太子を批判してきた。王室離脱後、経済的支援を打ち切られたと恨みごとを言ったり、「父と兄は王室の枠にとらわれてしまって気の毒だ」と揶揄や侮蔑ともいえる言葉を言い放ったりした。皇太子は、王子の変わりように驚きながらも、表立った抗議などは行っていない。ただ、今年後半に出版される王子の暴露本を心配する。ピュリーツアー賞を受賞した作家に依頼した王子の「自伝」は、女王以外のロイヤルすべてが批判の対象と言われる。特にカミラ夫人は母親の地位を奪い取った悪女として描かれると言われ、皇太子は愛妻へのダメージを気にしている。会合にあたってはヘンリー王子が皇太子のほほに軽くキスしたものの、双方ともに歩み寄りはなく、ぎごちないまま終わった。

 その後、ヘンリー王子とメーガンさんはウィンザー城内で女王と会った。足腰の弱った女王は表に出る公務は控え、プライベートな部屋で2人を迎えた。昨年3月オプラ・ウィンフリーとのインタビューでは、メーガンさんが王室で人種差別にあったとほのめかした。これに対して女王は「いくつかの記憶は異なるかもしれないが」と諭し、反論した。そんな応酬があったにも関わらず、女王は優しく温かかった。ひ孫アーチー君(2)とリリベットちゃん(0)の成長ぶりを聞くと、笑い声さえ立てたという。ヘンリー王子は、「近く2人をハグできるようにしますから」と女王に約束している。

■国民からの批判が噴出

 これは、6月初旬に行われる女王在位70周年の記念祝賀行事にヘンリー王子一家4人が訪英することを意味している。女王にお墨付きをもらうことこそが今回の目的だった。当然、国民から批判が噴出している。「あれだけ王室批判をしておいて、よく女王と顔を合わせられるものだ」「イギリスの警備は不十分で危険だから来られないのではなかったのか」「女王はこのところ身内に甘い言動が目立つ」などだ。

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ウィリアム王子は怒りを抱えたまま…